北志賀高原 三ッ山(1610.5m) 2015年10月24日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:56 林道入口−−6:29 川クルミ沢−−7:11 本沢−−7:45 東ノ沢−−8:48 大シ沢左俣−−9:13 休憩 9:36−−9:38 林道終点−−10:26 三ッ山(休憩) 11:02−−11:27 林道終点−−11:48 大シ沢左俣−−12:52 東ノ沢−−13:16 本沢−−13:25 休憩 13:43−−14:29 川クルミ沢−−15:16 林道入口

場所長野県下水内郡栄村
年月日2015年10月24日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道入口が広く駐車可能
登山道の有無馬曲鳥甲林道は前半は普通の林道歩きだが後半は廃林道化して藪漕ぎ。林道終点から山頂まで道無し
籔の有無林道後半は草籔→ブナ幼木藪漕ぎ。林道終点からは笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望落葉時期は南〜東が樹林を通して見える
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメントDJF氏の記録を参考に馬曲鳥甲林道を始点〜終点まで歩き、三ッ山北西尾根を往復。林道は本沢手前の土砂崩れより奥は廃林道化。1456m峰の尾根を乗り越えてから先は林道とは思えぬ灌木藪漕ぎ。林道終点から北西尾根に乗るまでは笹藪が深いが尾根に乗ると藪が薄く歩きやすい区間が多い。山頂から南側は灌木藪。三角点より僅かに北側に文字が消えたMWV標識あり


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林道始点にゲート 林道入口付近は広い
林道名「馬曲鳥甲(上線)林道」 まだ現役林道
じょじょに怪しくなってくるがここも現役 落ちていた鎌を木にひっかけておいた
北野川歩道入口 北野川歩道入口の倒れた標識
北野川歩道入口の焚火跡 6kmポストちょっと先で斜面崩壊
斜面崩壊先は廃林道化 本沢の橋
本沢の先は草籔 落石が多くなる
倒木は2か所くらいしかなかった 1354m峰の尾根を回り込む付近で草籔が薄くなる
これなら歩きやすい 東ノ沢を越えてもまだ歩きやすい林道
1456m峰の尾根を越える手前で林道上に幼木籔 1456m峰の尾根を越える場所から三ッ山
ブナ幼木籔が濃い 谷の反対側は林道終点
小さな倒木 斜めに生えた幼木漕ぎは片腕のみ疲れる
大シ沢右俣は林道崩壊。でも危険は無い 林道崩壊地より林道の続き
大シ沢左俣。路上を流れている まだ林道と藪は続く
林道終点手前で藪が消えた場所あり。休憩 林道終点
取り付き斜面は濃い笹藪 登るとちょっと薄くなる
尾根に出ると笹が薄い でも一部笹+蔓籔が。ナタ登場
急な登りで一気に笹が薄くなる 大きなアスナロの尾根。笹薄い
短い区間のみシラビソ登場 また笹が濃くなる
でもまた笹が薄く歩きやすくなる 枝が切られた枯れ木
もうすぐ山頂 色が抜けたMWV標識
裏面の文字の形跡 裏面の文字の形跡
三ッ山南側から見た台倉山。灌木藪が酷い 三ッ山山頂。中央の枯れ木の根元に三角点がある
苔むした三角点発見! 少し木登りして撮影した東側の展望
赤テープを残して下山 栄村方面
林道終点に到着 まだ長い林道歩き(藪漕ぎ)が待っている
大シ沢左俣 大シ沢右俣
往路で見落とした6kmの道標。かなり傾いている 小さな沢がある場所で休憩
この時期の熊の主食はブナの身 ゴール


 栄村の北志賀高原で今年中に登りたい山が1つある。三ッ山だ。ここは2年前にDJF氏が廃林道経由で登っている。残雪期に登ってもいい山だが林道が通行可能な無雪期なら日帰りも可能。しかも廃林道から短距離で往復できるので比較的藪漕ぎも短い。DJF氏の記録により所要時間、藪ともそれほど過酷なルートではないことが分かっているので林道閉鎖前に片付けることにした。

 ただし土曜夕方に前線が通過して日曜は一時的ながら強い冬型の気圧配置が予想され、日本海側の気象に近い志賀高原では土曜日のどれくらいの時刻から天気が崩れるのか不安がある。林道歩きで雨や雪に降られるのはしょうがないと覚悟を決めておく。

 起点となる「馬曲鳥甲(上線)林道」は入口で施錠されたゲートがあるので最初から歩き確定。入口付近は道幅が広く車を置いても問題無し。さて、ここに戻ってくる頃には雨に降られているだろうか? 今回は濡れても大丈夫なようにまだ防水性能が残っている登山靴で出かけることにする。幸い、今の天気は雲が多めながら晴れている。気温はこの時期としてはかなり高めで明け方直後なのに寒さを感じない。北にある前線に向かって南風が吹き込んでいる証拠だ。林道上の藪が乾いているといいのだが。

 林道は長く緩い下り坂。自転車なら楽チンだろうが、疲れた帰りは登りになるのでメリットがあるのか微妙。素直に歩いても同程度だろう。林道上には数個所で熊の糞を見たがブナの実の殻を大量に含んでおり、この時期の主食はブナだとわかる。タイヤに轢かれた糞もあり、まだ新しいものらしい。かなり熊の影は濃く、林道歩きの数個所で獣の強烈な匂いを感じた。林道は進むに従って徐々に草の勢いが増してきて、奥まるほど車の入る頻度が落ちてきているのが感じられた。

 DJF氏の記録どおりに6kmポスト手前で北野川歩道と書かれた標識と明瞭な道が北へ入っていて、その傍らには焚き火跡。この少し先で林道斜面が崩壊して車が入れなくなっていた。歩いて通過するのは可能で、この先は轍にも草が生えて廃林道になっていた。

 本沢にかかる橋は劣化することなくしっかりしている。水量はそこそこ多いが橋が無くても飛び石で渡れる程度に見えた。対岸に渡って林道が向きを変えたところで道幅が広がり、その先は廃林道の程度が一ランク上がり草藪に覆われていた。若干濡れているが思ったより酷くはなく、足元をスパッツで固めるだけでどうにかなりそうだ。ズボンが多少濡れるが歩いていればそのうち乾くだろう。この藪の朝露も時間がたてば乾くだろう。

 しばらくは草藪を歩くが1354m峰のある尾根を回りこんでからは草藪が無くなって歩きやすい廃林道になる。ただしDJF氏の記録によればこの状態は長くは続かないらしい。東ノ沢を渡る部分は道路下に管が埋設してあって沢水が流れるため橋はなかったが、沢の水量はかなり細かった。

 沢を通過すると緩やかな登りに変わって1456m峰のある尾根を目指す。ここも林道の状態は良好で鼻歌交じりで歩ける。しかしこの尾根を越える手前で状況が一変。今まで林道上に草は生えていても木は生えていなかったが、ここは路上にブナ幼木が密生している。廃林道化した時期がこれまでよりも早かったに違いない。幼木だと紅葉しないのか、まだ緑の葉とと茶色に枯れた葉が混じった藪を掻き分けると頭ら落ち葉を被る。もっと年月が経過してブナが成長すれば藪は解消されるだろうが、それまでには林道の崩壊が進んでしまうかな。

 尾根を越えて下りにかかってもブナ幼木藪は変わらず続いて進行速度は大幅ダウン。密度はそれほどでもないのだが、イヤらしいことに冬場の積雪で谷方向に向かって根曲がりになっていて、掻き分けるにも片腕しか使えないので腕が疲れる。一応、獣道があるが小型サイズの動物らしく根曲がりブナ幼木のど真ん中に道がある。基本はこれを辿ったが崖側で軽度の斜面崩壊がある場所では瓦礫の上は藪が無く歩きやすい場所もあり、そちらを歩いた区間もあった。林道の路床ごと崩壊するような大規模な崩れはなく、藪は邪魔だが地形的には歩きやすいと言えよう。

 大シ沢右俣で林道が流されて消失していたが、この沢は谷が浅いのでガレの縁をへつるのにもそれほど危険はない。ただし林道はかなり藪に覆われて遠めに見たのではここで林道が終わったように見えるほどだった。しかし藪の中にはちゃんと平らな場所があるのだった。大シ沢左俣は路面上を水が流れていた。右俣、左俣とも水量は少ない。

 再び登りになり藪漕ぎが鬱陶しい。でもDJF氏の時と違って既に藪は乾き、湿った衣服も乾燥。彼が登った真夏と違って気温は低く快適と表現してよかろう。これなら林道終点以降も藪の濡れは無いだろう。

 林道終点手前のカーブで藪が開けたので休憩。これ以降は藪が開けた場所がある保証がないし、歩き始めて3時間経過しているので休憩の頃合だ。日向では暑いくらいで日向と日影の境界線で休んだ。ここまで水を1リットル持ってきたが、林道横からいくつも沢が流れ込んで水補給が可能なため、ここで500ccを投棄した。山頂まで500ccあれば問題なかろう。帰りの林道歩きは途中で汲めばいい。

 休憩を終えて数分の歩きで林道終点。スタートから長かった。やっとここから本格的な山登り開始。右手の笹藪斜面に取り付く。情報どおり最初はかなり濃い笹藪で「目」に沿って直進あるのみ。尾根に早く乗るためには左にトラバースしたいところだが、この藪の濃さではそれをやるには余分な体力を消耗するのでこここはまっすぐ登る。なかなかきつい傾斜で笹の上に乗ると足が滑ってずり落ちるので、笹に乗らないよう足元注意。

 高度が上がると笹の密度が幾分下がって掻き分けやすくなる。前方が明るくなり尾根が近いことをうかがわせる。そして北西尾根に乗ると笹が薄くなって歩きやすい。これもDJF氏の情報どおり。ただしずっとこの状態が続くわけではないらしいが、それでもここ毎週登ってきた山の藪よりはマシそうだし距離は確実に短い。

 少し登るとやや樹林が開けて蔓混じりの笹に出食わす。蔓の突破にはナタが一番とザックから取り出して足や胴にまとわりつく蔓を切断。しかしその距離は20mくらいか。今回はナタの出番は少なかった。

 尾根の傾斜が急になると藪が一気に薄まって歩きやすくなる。そして肩で傾斜が緩むとブナではなくアスナロの大きな木が中心の植生となった。アスナロ幼木は激藪の要因だがここは大木と呼んでもよさそうな大物が多い。背が高ければ邪魔な枝葉地表付近にはないので歩きやすい。それに地面付近は低い笹しかない。この高度でこの植生はこのエリアでは珍しいかもしれない。しばしこの歩き易い植生が続く。

 頂上付近で少し藪がうるさくなるが激藪と言うほどではなく北の肩へ到着。大きな枯れ木があって東面に色が完全に抜けたMWV標識。いったい何年前のものだろうか? 取付高さからして無雪期に登ったと思われる。裏面には文字の形跡があるが断片で意味を読むのは難しかった。

 MWV標識から先は大きなアスナロが消えて細かな潅木藪が支配的となり進行速度が大幅に低下する。この状態が台倉山まで続くようなら地獄だろう。MWV標識から南へ10mほどで山頂だが三角点がなかなか見つからなかった。ここでDJF氏の記録を読めば良かったが、小振りの枯れたアスナロの根元に三角点があると書かれていたのを知らなかったので必死で周囲を探してしまった。三角点は地面からちょっと頭を出しているだけ、しかも苔生して緑色の保護色なのでなおさら見つけにくい。発見したときはうれしかった。GPSを利用しても誤差があるので最後の詰めは人間の手でやる必要がある。

 三角点付近は細い潅木に覆われて展望は良くないが、少し東に移動して横に寝た潅木の幹に乗れば東側の展望が得られる。先週登った布岩山や高倉山が良く見えていた。潅木を濃いで南にずれると台倉山や鳥甲山が見えるようになる。

 三角点付近で休憩。日差しがあると暑いくらいだが風が心地よい。尾根上の藪はそれほどでもなかったので下山は楽だが、廃林道の藪漕ぎの方が距離は長いし相手が根曲がり潅木なので面倒だなぁ。

 下山は往路と同じく北西尾根を辿る。DJF氏は急斜面を西に下っているが林道斜面は法面化している区間が長く、場所によっては下れない可能性があるし、尾根上の方が斜面より藪が少ないこともあっての決断。最後はGPSで尾根から離れる場所を特定し藪に突入。下りだから楽だが笹に乗って非常に滑りやすい。最後は林道終点より10mほど手前に出て、笹藪を下っていたら突如として足元の地面が消えてなくなり笹に掴まって宙ぶらりん。笹が濃くて見えなかったが2mほどの法面上に出てしまったのだ。この高さなら笹に掴まって下れたが、これ以上の高さになるとロープが必要だろう。

 あとは林道の藪漕ぎのみ。天候はまだ問題なく、雲が増えてきたものの日差しはある。1456m峰のある尾根を越えるまでが潅木藪漕ぎの連続で、尾根を越えると木から開放される。そして本沢手前では草藪だがこれは木と違って柔らかいので漕ぐのは簡単。でも全身が草の種だらけになってしまった。6kmの道標を過ぎて廃林道から現役林道に変わり、小さな沢がある場所で休憩。まだ日が出ていてこれなら車に到着するまで雨が落ちてくることはなさそうだ。帰りが緩やかな登りというのはイヤらしいコースで、疲れた足にはちと厳しい。まあ、今日の藪漕ぎは最近の藪山の中ではまだ楽な方だったからヘロヘロになるほどではなかった。でも林道だけで往復20kmを越える距離を歩くので、通常の日帰り山歩きよりは距離だけは長いのは間違いない。

 時々落ちている熊の糞を観察しつつ林道を歩く。徐々にバイクのエンジン音が大きくなってくるし、工事の音も聞こえるようになり、熊の世界から人間界に近づいた感あり。

 ようやくゲート到着。天気が持ってくれてよかった。全身の草の種を払い落とし着替えを済ませて下界へ向かった。飯山に到着する頃には山は雲の中に沈んでいた。


 まとめ。このコースの核心は林道歩き。尾根歩きよりも藪に苦労した。DJF氏の記録と比較すると林道の荒れ方は進んでいるようで、年月が経過するほど藪の区間が長くなりそうな予感。林道が大きく崩壊した場所は1箇所だけであるが、近年多発のゲリラ豪雨が来るとどうなるか分からない。林道の状態が悪くなりすぎたら残雪期の方がよくなるかもしれない。ただし、その場合はアプローチが長いので、日帰りはかなり厳しくなるだろう。

 

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